言われてみればそうだよね

不労所得で7年ほどセミリタイアして子育てしてましたが、2018年から復帰して投資講座を始めました。

「〇〇さんのオススメ株だから買う!」が失敗する理由

株式の短中期投資をするとき、
誰かのオススメの銘柄とかを買うのは止めたほうが良い。
 
その銘柄が上がるかどうかはともかく、
その銘柄に対して余計なバイアスがかかってしまうからだ。
 
例えば、その銘柄の株価が下がり、自分で決めていた損切条件に達したとする。
普通ならそこで損切りできていたのに、
その銘柄に対しては、
「○○さんが勧めてたし。○○さんもまだ損切りしてなさそうだし」
などの余計な情報が決断の邪魔をしてしまう。
 
また、持っている銘柄に対して愛着を持つのもNG。
長く持てば持つほど愛着が湧きやすくなってしまうので注意。
 
例えば、仮に10%上がったら利確すると決めていて、
順調にその金額に達したとする。
 
2週間ほどしか持っていない銘柄だとすんなりと利確できても、
3ヶ月ほど持っていた銘柄だった場合、
「こんなに長く持ったのにこの程度で利確するのはもったいない」
などの余計な感情が行動決定の邪魔をする。
 
どの銘柄で増やしても、期間が短くても長くても、1万円の価値は同じなのだ。
 
「何を当たり前のことを」と思われるかもしれないけれど、上記の区別がついていない人がほとんどだ。

手法だけ学んでもうまくいかない その2

もし、手法や技術だけ学んで投資に参加した人が居たとする。
断言するけど、高確率で自己評価が下がってメンタルがやられる。
そういう人を何人も見てきた。
 
なぜそうなるのかというと、
 
技術を学んで投資に参加
 ↓
学んだ通りに動けず、勝てない
 ↓
資産をどんどん減らす
 ↓
自己嫌悪に陥る
 
という流れ。
 
「○○してはいけない」
「□□しなければならない」
と分かっているにも関わらず、そのとおりに動けず、損を重ねていく。
 
これは相当メンタルがやられる。
 
「なんで私はこの通りに動けないんだ」
と自己嫌悪のサイクルに入る。
 
 
そんなことになるもんか、と思われるかもしれないけれど、本当に高確率でこうなる。

手法だけ学んでもうまくいかない

短中期投資の最も有利なところは、損切が出来る、ということだと思う。
 
長期投資では損切は、物理的には可能だが、心情的に難しい。
 
仮に、1000万円を投資している銘柄に悪いニュースが有り、5%下がったとする。
そしてそのニュースによる影響が長続きしそうだということが合った場合。
短期投資なら損切りすることが出来る。
 
しかし長期投資の場合、「長期で持つ」ということが前提にあるので損切りしにくい。
 
仮にその銘柄を持ち続けて数年経っていた場合、掛けた時間のことを考えると、
「何年も持っているのだからこの程度で損切は出来ない」
と思って損切りできない。
 
仮に年単位で見れば戻る可能性があるのかもしれない。
しかしそれが何年後かはわからない。
例えば、リーマンショック前の2008年に絶好調だった任天堂の株価は7万円だった。
その5年後には8000円まで下がった。
今は5万円台。
14年経って、リーマンショック前にはまだ戻っていない。
 
これを避けるためには、個別銘柄ではなく、多くの銘柄をセットにした投資信託でやるしかない。
 
しかし、投資信託をするならするで、一気に全額投資するとリスクヘッジにならない。
やるならドルコスト平均法だが、する前に覚悟と家族の同意をしておかないと、損をする可能性が極めて高い。
 
結局何が言いたいかというと、
長期投資でも大事なのは、手法(技術)ではなく、メンタルと資金管理だということ。
 
「今こそ○○に投資だ!」と単純に飛びついて、えらい目に遭い、「こんなはずじゃなかった・・」とならないためにも。

株式投資をする前に学ぶこと3つ

株式投資の、特に短期投資を学ぼうとする人は、手法(技術)しか学ぼうとしない。
(とはいえ、手法しか書いてない本ばかりだから仕方ないところもある)
 
実際に必要なのは、
1.手法
2.資金コントロール
3.メンタルトレーニン
の3つ。
 
この3つが揃っていないと勝てない。
それどころか、最終的に大損することになる。
 
私は投資をよく、「平均台を渡る」ということに例える。
「綱渡りを渡る」と考えても良い。
 
仮に、それを渡りきれば賞金が貰え、
そして、その高さに比例して、賞金も大きくなるとしよう。
 
「1.手法」とは、その渡り方だ。
両手を伸ばしてバランスを取って一歩一歩渡る。
 
 
「2.資金コントロール」とは、その高さだ。
高い賞金をもらうために、2m、3mと高度を上げる。
 
 
「3.メンタルトレーニング」とは、その高さに対する恐怖の克服と対処法だ。
高さが上がれば落ちたときの怪我も酷くなるので、恐怖心が出てくる。
その恐怖心を克服し、万が一のときの対処法についても学ばなければならない。
 
この3つがそろって初めて、その高さでもスイスイ渡ることができるようになる。
 
仮にあなたの大事な人が、「1.手法」しか学んでいないのに、
10mの高さを渡ろうとしたらどうするだろうか。
おそらく止めると思う。
なぜなら、落ちて大怪我する可能性が高いからだ。
 
投資もこれと同じ。
 
しかし、ほとんどの人は勉強してから投資しないし、
学んだとしても「1.手法」しか学んでないので、
あっという間に大金を失ってしまう。

 

恐怖でパニックにならないための方法

「脳は、恐怖を感じるとバカになる」というお話。
そして、その対処法も。
 
人間は恐怖を感じると、脳が「古い脳」に切り替わる。
原始の脳なので行動力はあるが論理的思考は苦手。
 
なので、後から考えると、
「なんでこんなことしてしまったんだろう」という行動をとりがち。
 
これは本能的なものなので仕方がない。
 
じゃあ、恐怖を感じた時に論理的に動くにはどうすればよいのか。
 
それは、あらかじめ想定(覚悟)しておくこと。
想定外のことが起きると、人間は恐怖を感じる。
 
例えば、ドアを開けて知らない人が立っていたら恐怖を感じる。
しかし、「このドアの向こうに人が立っている」と知っていれば、ドアを開けても恐怖を感じない。
想定の範囲内だからだ。
 
このように、「こうなったらこうする」とあらかじめ決めておくと、パニックに陥りにくい。
 
例えば、地震が起きた時、日本にいる外国人は軒並みパニックを起こす。
しかし多くの日本人はパニックを起こさず冷静に対処できる。
 
なぜなら、日本人は子供の頃から「地震が起きたらこうする」と何度も教えられているので、地震想定の範囲内だからだ。
 
またこれとは逆に、良いことが起きたときもパニックに陥って論理的でない行動を取りやすい。
だから、良いことが起きたときの覚悟も必要。

迷った時に簡単に決める方法

投資以外でも言えることだけど、
確固たる正解のない選択をするときには、
最初からルールとして、
「○○なときは□□をする」
と決めておくと楽。
 
あと、もっと楽な方法として、コイントスで決めるというのもある。
例えば、「表が出たらする、裏が出たらやらない」など。
ただし、絶対にその通りにしなければならないというわけじゃない。
 
もしコイントスをして、「表が出たけど、どうしよう」と迷ってしまうのであれば、それは本当は裏が出てほしかった(=やりたくなかった)ということ。
その場合はその気持ちに従えば良い。
 
ルールで決めておく方法も、コイントスをする方法も、迷う時間をかなり減らすことが出来るのでオススメ。

宝くじを買うぐらいならボロ株を買おう

投資やギャンブルには、「期待値(還元率)」というものがある。
 
仮に参加者全員にお金を還元したとして何%返ってくるか、を計算したもの。
 
例えば、
 
競馬は約75%、
宝くじは約46%、
パチンコは約80%、
 
といった感じ。
 
上記の例だと、宝くじは還元率は46%。
残りの54%が運営費等になる。
 
つまり、1万人が1万円ずつ参加したとすると、
売上合計の1億円から54%を引いて、
残った4600万円を当たり金額として分配している。
 
 
知り合いに宝くじに毎年10万円ぐらいつぎ込む人がいる。
その人いわく「夢を買ってる」と言うが、
それならボロ株を10万円買っておいたほうが勝率高いと思う(笑)
5年後ぐらいに10倍以上になる可能性が1%ぐらいはあるんじゃなかろうか。
 
 
じゃあ株の場合はどうなのかというと、
ネット証券だと手数料は極めて低いので、
仮に株価が全く変化しないと計算すると、
還元率は99%ぐらいになる。
 
だが株価は基本的に上がっていくものなので、
理論上だと還元率は100%を超えることになる。
 
もちろん、正しい投資をするというのが大前提だけど。
 
ギャンブルに手を出すぐらいなら、正しい投資をしたほうが良いというお話。

投資する前に決めておくことは?

株式投資をする時に、買う前から
「○円になったら利確しよう。
 △円になったら損切りしよう」
と決めている人はほとんどいない。
 
大体の人は、買ってからこれらを考える。
 
大事なのは、投資する前から株価の動きについて予測しておくこと。
そして、利確損切の条件も決めておき、
その条件に合致したら速やかに決済する。
 
とはいえ、決めておいても簡単にできるものじゃない。
出来るようになるには、メンタルトレーニングが必要。
自分の心が揺らがない金額を探し、
そこから訓練して限界値を上げていく。

投資は、資産を減らさない能力が大事。

投資は、大きく儲ける能力より、
ヤバい状況になった時にどれだけ資産を守ることが出来るかが大事。
 
少なくとも10年に1回ぐらいの割合でヤバい状況ってのは訪れる。
 
それは投資していた銘柄の悪いニュースかもしれないし、
日本経済の危機かも知れないし、
ひょっとしたら世界経済全体の危機かもしれない。
 
その時にどれだけ資産を減らさずに保つことが出来るか。
これが最も難しい。
 
調子の良い相場の時に資産を増やすのは簡単だけど、
市場が最悪の時に資産を守るのは、
技術とメンタルが両方揃っていないと出来ない。

必ず失敗する投資とは?

投資を初めてする、という人は、
「投資した金額以上の損をする可能性のあるやり方」
では絶対投資しないこと。
 
そんな事しないよ!と思う人が多いだろうけど、
実際にはこういうやり方をしている人が大変多い。
 
もっと言うと、失敗した時に投資額の半分以上が飛んでいくような投資は危険極まりない。
始めての投資でそんな物に手を出すのは、お金をドブに捨ててるのに等しい。
 
 
投資額以上のお金を投資できる仕組みを、
レバレッジを掛ける」と言う。
 
「100万円で1000万円分の取引ができますよ」
なんてのがレバレッジを掛けた投資。
 
詐欺ではないが、レバレッジを掛けると難易度が非常に高くなる。
このやり方だと、一度のミスで全額を失うことにもなる。
 
レバレッジを掛けないかぎり、投資で破産することはない。
 
 
仮に株式投資の現物買い(通常の株取引)のみの場合、
10個の銘柄に全額を分散投資していたとして、
10社全てが、ある日突然前触れも無く倒産を発表した、
これぐらいのことがあったとしても、
投資額が1/7ぐらいに減少する程度。
 
上記のことが起きる可能性は限りなくゼロに近い。
 
 
また、100万円投資すれば1年後には200万円になって帰ってくる、
なんてのは1億%詐欺。
 
投資信託以外で)他人にお金を預けて増えて戻ってくることは絶対に無い。
そういうことを言い出す人がいたら、間違いなく詐欺師。
 
もし実際にお金が増えて帰ってきたら、より確実に詐欺師。
(これがTKO木本氏が引っかかったポンジ・スキーム詐欺)
 
 
もし何十年単位で時間をかけても良いと言うなら、インデックスの投資信託がベスト。
正しくやれば理論上はほぼ100%成功する。
ただし、こちらも始める前に心の準備がないとほぼ100%失敗する。

投資は、手数料の安いものほど成功率が高い

投資で大事なのは、
「どれだけ儲かりそうか?」
ではなく、
「どれだけ損をする可能性があるか?」
ということ。
 
最大までレバレッジをかけて仮想通貨を取引すれば、
そりゃ短期間で10倍とかにもなる可能性があるだろうけど、
大損をする可能性のほうがその数百倍ある。
 
もう一つ大事なのは、手数料と税金。
税金は固定なのか累進課税なのか。
 
手数料については、安いものほど、その投資の成功率が高いと考えて良い。
 
なにも考えずに、「○○ってのが儲かるらしいから買ってみよう」という人が想像以上に多いことに驚く。
 
「でも、大富豪の□□さんも仮想通貨投資してるらしいし」
と言い出す人がいるけど、あれはベテランの人が法人でやってるんだ。
 
だから税金は色んな方法で配慮できるし、ベテランだからボラティリティ(値動き幅)の大きいもののほうが面白いと考えてる人もいる。
 
とにかく、投資話を持ちかけられたら、
「手数料はいくら?」
とまず聞くと良い。
 
お茶を濁した答えが返ってくるようなら、間違いなくそれは儲からない投資。

TKO木本さんの件について

前にブログで、
「ポンジスキーム詐欺の恐ろしいところは、被害者が加害者になってしまうこと」

本当にあった、ある投資詐欺のお話 - 言われてみればそうだよね

本当にあった、ある投資詐欺のお話の続き - 言われてみればそうだよね

 

と書いたけど、今回のTKO木本さんのがまさにそれ。

不動産にFX…全貌見えたTKO木本の資金トラブル…専門家・山崎元氏が呆れる「悪人じゃないけどうかつすぎます」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース


 
彼自身は、自分が儲かったのだから良いものだと信じて親しい人たちをどんどん巻き込んでいった。
手数料も取っていないので、おそらくは善意からそうしたのだろう。
 
しかし結果的に詐欺の片棒を担いでいたことになって、彼は被害者であると同時に加害者になってしまった。
 
ポンジスキーム詐欺は100年以上前に生まれたものなのに、未だに効果絶大な詐欺。
 
詐欺から自分を守るのは知識しかない。
 

自分の投資ルールを変えた理由

私の投資ルールの一つとして、
「銘柄を持ちすぎない。最大6銘柄まで」
というのがある。
ただ、自作のプログラムをどんどん作り込んでいってから、
このルールを変更しても良いかも、と思えるようになった。
 
6銘柄までにした理由は、
「それ以上だとそれぞれの銘柄の情報を把握しにくいし、
 投資額が分散しすぎてしまう」
というもの。
主な理由は前者。
 
各銘柄のニュースや、決算発表日、配当権利日、シグナルが出たかどうか、など、
10以上もあると把握が非常に大変だと感じたからだ。
 
しかし多くの銘柄を持つことの一番のメリットとしては、メンタル面だと考えている。
 
一つの銘柄で大きな金額が動くと、恐怖や欲望という感情に負けて当初決めていた予定と違う方向に動きがちだ。
しかし銘柄が多く、金額が分散されていると、メンタルへの影響も抑えられる。
よって、自分のルール通り動きやすい傾向にある。
 
ただこれは、情報管理ツールが無いと難しい。
自作の会員サイトでは、今ではそれらをプログラムで一括管理できるようになっているし、ニュースがあったり権利日等が近づいてきたときはメールも送られてくる。
 
こういうシステムを使いこなせるのであれば、多くの銘柄を持つことも良いと思う。

攻略法を見つけるには?

「デモトレードより、少額からでも実際に投資したほうが良いのでは?」
確かにそういう意見もありますし、それも良いことだと思います。
 
どちらにせよ大事なのは、結果に対して考察する、ということです。
 
これらの目的は、経験を積んでレベルを上げること、ですが、
「今回はこういう戦略で、結果○○だったから、次はこうしてみよう」
としないと経験値がたまりません。
 
TVゲームで敵に倒されたら、「次はこうしてみよう」と次回のプレイで改善させようとします。
それと同じです。
もし何も考えずに同じ敵にもう一度挑んだとしたら、いつまで経ってもクリアできません。
 
トライアンドエラーで攻略法を身に着けていく必要があります。
だから、デモも本番も、記録を付けるのが大事なんです。

なぜ選んだ方がいつも間違いなのか、その理由

投資で決断が迫られた時、
 
A.「悩みまくった結果、行動に移さなかった」
この場合、結果的には行動したほうが良かったことが多いです。
 
B.「悩むことなく、即決して行動した」
この場合、その行動で大きな損をすることが多いです。
 
大体の人は、「俺は運が悪い」で片付けてしまうのですが、
実はちゃんとした理由があります。
 
まずAの場合、悩んでいる理由は、
リスクとリターンを比較して
リターンのほうが明らかに多いからです。
リターンのほうが多いのにナゼ悩んでいるのかというと、
それは行動することへの恐れが大きいから。
 
もしリターンとリスクで、リスクのほうが大きかったら、
それほど迷わず「止めておこう」と決めることが出来ます。
そこで悩みまくるということは、
やったほうが良いと理性では思っているから。
そしてそれを必死に止めているのは感情です。
 
行動したほうが結果が出る可能性が大きいのに、
見えているリスクを過大評価したり、
無理やり理由を作り出して行動に移さないための言い訳にします。
 
そして、結果的に見ると「あの時やっておけばよかった」となるのです。
 
 
では、Bはどうかというと、
こちらは行動したのが間違いになる可能性が高いです。
 
なぜかというと、
あらゆる投資(行動)にはリスクとリターンがあり、
それを天秤にかけて悩むのが当然。
 
そこで「悩むことなく即決」ということは通常ではありえない。
それが出来た理由は、リスクに対して正面から向き合わず思考停止したからです。
そして、大概の場合、思考停止の原因はリスクがあまりにも大きいことです。
大きすぎるリスクについては、考えることさえも苦痛になります。

 
例えば、スーパーで数百円高い買い物は悩むのに、
マンションを買うときは迷わず数百万円のオプションを付けてしまう、
なども同じ理由です。
 
成功者の中には即断即決する人も居ますが、
それは思考停止ではなく、
慣れている人がものすごい速さで悩んで決断しているだけなのです。
 
投資においての決断で悩みまくってしまうときは、
メリットとデメリットを事実のみ書き出して、
客観的に見比べてみると、
行動すべきか止めるべきかを判断しやすくなります。