矛盾する出来事があったとき、人間の脳は無意識に、その矛盾点を埋める理屈を作り出す。
例えば、つらい仕事なのに報酬が少ないときは、
「つらい仕事なのに報酬が少ないのは矛盾している」
↓
「この仕事は楽しいから報酬が少なくても嬉しい!」
「この仕事はやりがいのある仕事だから報酬が少なくても嬉しい!」
のように、脳内で自動変換してしまう。
そして、逆の例もある。
とても楽な仕事なのに、大きな報酬を得ることができたときには、
「楽な仕事なのに報酬が多いのは矛盾している」
↓
「これは悪いことに違いない」
「こんなことは長く続かない」
「あとでしっぺ返しが来る」
などなど。
成功したのに苦しいという現象が起きる。
ただ苦しいと言うだけならマシなんだけど、
場合によっては、わざと悪いことを起こして、
平均が取れるようにしちゃうこともある。
例えば、楽な仕事で大きく稼いだ後に、
大変なのに稼げない仕事を受けて、
楽と苦しみを中和する、という感じに。
なぜこんなことが起きるかというと、
それまでの自分の価値観と矛盾しているから。
これを回避するには、価値観を変えてあげればいい。
その一番簡単な方法は、
自分が理想とする価値観を持っている人がいるのか?
を考えること。
いるとしたら、
世の中にどれぐらいいるのか?
身近にいるのか?
その人はどんな行動をしているのか?
などを考えたり、観察したり。
サンプルが多ければ多いほど、
その考え方が特別じゃなくなり、
「この考え方をしても良いんだ」
と自分に許可できて、
価値観が書き換えられやすくなる。