前回の続き。
株の短期投資で使うのはテクニカル分析。
それを勉強する必要があるのだが、
実は勉強すればするほど負ける。
これは勉強熱心な人が陥りやすい罠。
ありがちなのは、本屋に行き、
株の本が出ていればすぐに買って読み込み、
また別の本が出ればそれを買って読む。
断言するが、こんな勉強の仕方では必ず大損する。
それはなぜか。
わかりやすくスポーツに例えてみよう。
仮にあなたが野球を始めたばかりだとする。
まずはスタンダードなバットの振り方を勉強する。
しかし、ちょっと試してみて打てなかった。
そして、そのスタイルを学びきらないまま、
「振り子打法ってのがあるらしい、これやってみよう」
と振り子打法を勉強し始める。
しかし、ちょっと試してみてやっぱり打てなかった。
そしてまたそれを学びきらないまま、
「一本足打法はホームランを打てるらしい、これをやってみよう」
と、次は一本足打法を学び始める。
そのうち、
「左打ちだと良いらしい」
と左打ちまで始めるようになった。
勉強しすぎるというのはこれと同じ。
まずは一つの打ち方を選んで学び、
それで打てるようになるまで練習する必要がある。
それが出来るようになって初めて、
(必要だと思ったのなら)
次のステップアップのために新しい打ち方を学ぶ。
どのフォームが良い悪いということではなく、
どの打ち方でもきちんと練習すれば打てるようになるのだ。
テクニカル投資では、手法によってシグナルの読み方が違ってくる。
様々な手法を学ぶと、
チャートを見てもその手法ごとに違うシグナルが見えてくる。
なので、あるポイントを見ても、
・Aの手法では買いシグナル
・Bの手法では売りシグナル
・Cの手法では見送り
と、それぞれバラバラなシグナルに見えてしまう。
じゃあ、その中からどれを選ぶのかという話になり、
こうなってくると、
勘で動くギャンブルと何の違いもなくなってしまう。
だから、まずは一つの手法を学び、それを使いこなせるようになろう。
その後で、必要であれば、
学んだことの延長線上にある手法を選んで学べばよいのだ。
早くやればやるほど、結果も早く出る。