個人的見解として、「知る(理解する)」には3段階がある。
第1段階は、知識として知っている状態。
第2段階は、経験として知っている状態。
第3段階は、「腑(ふ)に落ちた」状態。
わかりやすく例えると、
第1段階は、
「チョコレートは『甘い』らしい」と、
本から読んだ知識で知っている状態。
第2段階は、
チョコレートを口の中に入れて、
その本当の甘さを知った状態。
第3段階は、
チョコを胃(腑)の中に入れ、
消化吸収して血肉にした状態。
本を読んだり人からの話を聞いただけだと、第1段階でしか無いのだけれど、
多くの人はここで既に知った気持ちになってしまう。
人に言いふらしたりしちゃうのもこの段階。
それぞれの段階から、次の段階に行くまでのハードルは非常に高い。
いつまで経ってもチョコを食べない人もいるし、
ずっと口の中に入れてるだけでぜんぜん飲み込まない人もいる。
特に第3段階は、
知っているとか経験したとかというレベルではなく、
もう言葉で説明できない。
経験したり行動したから理解できるというものでもない。
あえて言うなら、必死になって理解しようと思うより、
自然体でいるときに、ふいに分かった。
そんな感じ。
でも、第3段階まで行くと、
それまで知っているつもりだったのに、
実は今までは全くわかっていなかったことに気がつく。
じゃあ分かってる人がもっと深く教えてくれればいいじゃないか。
そう思うかもしれないけど、言葉や文字で説明しても、到底伝わらない。
本当に、こればっかりは。
誰の中にも、他の人に言語で説明できない感覚ってあるよね。