ゴールまでの過程は楽しんだほうが楽。
私達は子供の頃から、
「欲しいもの(結果)を得るためには、
辛い思いをしなければならない」
と思い込まされている。
だから、結果を得る前に行ったことや行うことは、
「苦労(もしくは善行)」であると勝手に思い込んでしまう。
テストで高得点を取るのに必要な勉強は「苦労」。
筋肉を鍛えるためのトレーニングは「苦労」。
などなど。
自分ではそう思ってないとしても、
周りが勝手に
「苦労されたんですね」
「ものすごく頑張ってこの結果を得たんですね」
などと、苦労したことにしてしまう
そう言われ続けると、
「私は苦労してこの結果を得たんだ」
といつの間にか洗脳されちゃうことも。
欲しい結果を得るのに必要なのは、単なる「行動」なのに、
それにわざわざ「苦労」というラベルを張っているのだ。
ゴールに至るまでの過程は楽しんだほうが楽。
そういえば、2012年に、「はやぶさ」という惑星探査機がブームになり、
「何度も危機を乗り越えて戻ってきた」
という物語が作られていた。
その中のエピソードで、
「はやぶさとの通信が途絶し、
スタッフたちの渾身の努力で数日後に奇跡的に復帰した」
というものがあった。
実は、当時のスタッフの本当の話では、
「はやぶさは回転しているので、回転軸がいずれは地球に向く。
そうしたら通信は戻るので、
スタッフたちは気楽な気持ちでした」
とのことだった。
日本のマスコミたちは、
なかったはずの「苦労」を付け加えたくなるものなのだ。