少額投資で勝てるようになった人が、
「勝ち方わかったし、今の金額では物足りない」
と、いきなり持てる全てのお金をつぎ込んで爆死するという例は枚挙にいとまがない。
ここで、投資を平均台にたとえてみる。
高さ30センチの平均台と、高さ2mの平均台の渡り方(技術)は同じ。
違うのは、「落ちたらどうしよう」というメンタル的なもの。
その恐怖心が、足を震わせて、まともに歩けなくさせる。
ただし、落ちる恐怖を知らない小さい子供は、
高い平均台をスイスイ渡ることが出来たりする。
しかしそれが危険なことは皆さんにもよく分かると思う。
これは投資でも全く同じで、金額が大きくなれば、
今まで普通にできていたことができなくなってしまう。
私はこれを「平均台理論」と呼んでいる。
さて、スイスイと平均台を渡るためにはどうしたら良いのかと言うと、
2つの方法がある。
1つは、恐怖に対して麻痺させること。
もう1つは、覚悟を決めてその恐怖を克服すること。
恐怖心が麻痺している人は30cmのときとメンタルが変わらないので、スイスイ渡ることが出来る。
しかし、怖いのは、足を滑らせて落ちてしまったときだ。
そのときに初めて恐怖を思い出す。
そして、落ちたときのことを全く想定していないので、大怪我をしたりする。
恐怖を克服するには、覚悟が必要。
足を滑らせたときのシミュレーションをたっぷりとする。
「万が一足を滑らせたら、こうやって落ちないようにしよう」
「もしも落ちてしまったときには、頭を守るようにしよう」
「落ちて動けなくなったら、携帯で救急車を呼ぼう」
などなど。
落ちそうになったとき、落ちたとき、怪我をしたときなど、あらゆる状況でのシミュレーションをしておく。
それらをやりきって、もう覚悟が必要ないくらいになったときに、初めてスイスイ渡ることが出来るようになる。
サーカスの空中ブランコをする人は、恐怖が麻痺してるのではなく、失敗したときのシミュレーションを完璧に行っているのだという。
・落ちないようにしがみつく
・致命傷とならない落ち方をする
・人のいないところに落ちる
などなど。
心のなかに万が一のときの備えがあるから、思い切って飛び出すことが出来ている。
柔道でも、最初に習うのは投げ方じゃなくて受け身だ。
投げられたときの対処法があるから、思い切って練習することが出来るのだ。
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残り4人。
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