前回、配当金を狙ってはいけない、と言う話をしたけど、ちょっと補足。
配当金の比率が低い銘柄は、権利落ち日を気にしなくて良いから、短期投資でもそのまま持ち続けて配当金を得るのはあり。
気をつけなければならないのは、配当金比率が高い銘柄。
具体的にはその月の配当が5%以上とかの銘柄。
配当金が出ると翌日は、だいたい配当金の分だけ株価が下がる。
配当金比率の高くない銘柄は、そもそも配当金目当ての人もそれほど多くないので値動きは荒れにくい。
だが配当金比率が高い銘柄は、配当金のためだけにその銘柄を狙う人が多くなるので、権利落ちで株価が暴落するのがわかっているので、いつ逃げるかのチキンレースになってしまう。
その銘柄の株価が実態を伴って(業績に沿って)上がってるなら良いのだけど、配当金目当てだけで株価が上がっている場合、権利落ち以降に配当金以上に下落し、そのまま下降トレンドに突入することが非常に多い。
「配当金が注目される前から、ファンダメンタルな意味で株価が上昇している銘柄」
と、
「配当金が注目されてから株価が急上昇し上昇トレンドに入った銘柄」
は、ぜんぜん違うということ。
前者なら、配当権利落ち後も株価は元に戻る可能性が高いが、後者は株価が戻らず下降トレンドに突入する可能性が高い。
だが前者であっても、配当金前に利確して、権利落ち下落後の寄り付けで買い戻したほうが、配当金よりお得な場合がほとんどだ。
ただ、「買い戻す」と簡単に言うが、実はメンタル強者じゃないとそれは難しい。
つづく
ちなみに、「確実に株価が暴落するなら空売りすれば良いじゃん!」と思う人がいるかも知れないが、配当権利日を跨いで空売りすると、その配当金を支払う義務が生じるので要注意。