株式投資をする上で最も大事なのは、手法とメンタル。
しかし99.9%の人は手法にしか目がいかない。
あなたの投資を失敗させようとするのは、自分自身の心。
どれだけ手法を学んで使えるようになったとしても、
心の中の恐怖と欲望がそれを邪魔してくる。
この場合の「欲望」は、「ここで買わないと乗り遅れるかも」という恐怖の一部だ。
そして、恐怖の力は強力。
さて、投資で長年勝ち続けている人は3タイプいる。
1.恐怖を感じない人
2.恐怖が麻痺している人
3.恐怖を克服した人
1は別格で、ごくごく稀にいる。
一説によると、先天的に恐怖を感じにくい人が数千人に一人いるらしい。
この人達は手法さえ学べば確実に資産を増やしていくことが出来る人だ。
2は、投資で大金を扱っているうち、恐怖から目を背けるようになった人。
この人達は、恐怖は麻痺しているが、欲望はそのままなので、調子に乗ると欲をかいて大きな失敗をする。
一時は資産が数億円にも達したのに、結局大損して退場する人たちはこのパターン。
3は、最悪の結果の覚悟をした上でその恐怖を受け入れて克服した人。
綱渡りの手法を学んだ人は、低い位置で出来るようになっても、
ビルに張った綱を渡れるようにはならない。
それが出来るためには、1・2・3いずれかのやり方で恐怖に対処する必要がある。
しかし、1は先天的なものだ。後から身につけることは出来ない。
2は、ミスしたときの覚悟も対処法も考えていないので、先に破滅が待っている可能性が高い。
3は、万が一のことが起きたとき、どうすれば被害を最小限に抑えられるかの対処法を考え尽くして、恐怖を克服した上で渡っている。
最悪の事態が起きたときの対処法をいくつも考えておき、それが起きてしまったら、その決めていた通りの行動を取る。
もちろん、最悪の事態は起きないほうが良いのだが、それが起きるかどうかは自分では決められない。
上記は、何かに似ているとは思わないだろうか?
そう、私達が子供の頃から教えられた、地震の避難訓練だ。
1の人は、「地震が来た時にはこうしなさい」と教えられていたら、地震が起きた時にパニックにならずに教えられたとおり行動できる。
2の人は、対処法を教えられていても、地震が起きる可能性を無視か軽視しているので、いざ起きたらパニックになって行動できない。
3の人は、何度も何度も想定訓練しておくことで、地震が起きた時に決めていたとおりに行動することが出来る。
私たちは、3を目指そう。
投資なら、例えば、
「リーマンショック級のことが起きたら」
「買った直後に大暴落したら」
「その銘柄の悪いニュースがあったら」
など、様々な条件について、脳内で何度も対処法をシミュレートする。
そうすることで、実際にそれが起きた時に決めていたとおりに行動できる率が高くなる。