株の短中期投資で最も大事なのは、損切りと利確。
これらは、初心者のうちは難しくても慣れてくると簡単になる、
と思われるかもしれないが、実は逆。
投資の回数をこなせばこなすほど、利確や損切は難しくなってくる。
最初のうちは、自分で決めていたとおりに利確損切を出来ている人がいたとする。
しかし、やっていくうちに、
利確や損切の直後に暴騰して悔しい思いをしたり、
逆に損切をしなかったおかげで結果的に儲かった経験などが出来ていく。
もちろん、適切な利確損切をしたことで助かったほうが多いし、
しなかったことで損をした経験のほうが多いはず。
しかし人間は嫌なことはすぐ忘れる。
レアな体験で、かつ得をしたことは印象に残り、いつまでも思い続けてしまう。
そしてある程度のベテランになってくると、
利確損切すべきタイミングになったときに、
「でもあの時は利確損切した直後に~」
「でもあの時は損切りしなかったおかげで~」
などの記憶が、適切な行動決定の邪魔をする。
記憶だけに頼ると、レアな体験のほうが残ってしまうので、
そういう時は記録を活用する。
適切な利確損切をした時はどうだったか。
それをしなかったときに得をしたことと、
損をしたことのどちらが多いか。
付けた記録は自分の歴史。
その歴史を見て学ぶのは大事。