感情に振り回されないために!投資で理性を保つ方法
人間は感情の動物です。特に恐怖や欲望といった感情は、論理よりも強く私たちを動かします。 これは、私たちの先祖が「恐怖に敏感な個体ほど生き延びた」という歴史が影響しています。
感情が理性を奪う瞬間
感情が強くなると、人間は冷静な判断ができなくなります。 感情に支配されている時はIQ(知性)が下がり、後から「なんでこんなことをしたんだろう?」と後悔する行動を取ることも少なくありません。
投資における感情の影響
この感情の影響は、特に株式投資で顕著です。
- デモトレードでは、感情が動かないため、論理的に判断できます。
- しかし本番トレードになると、投資金額が絡むことで恐怖や欲望が働き、冷静な判断ができなくなります。
デモトレードと本番トレードの違い
例えば、以下の画像のようなチャートを見て、デモと本番でどう違う思考になるかを考えてみましょう。
デモトレードの場合
- A:上昇トレンド中でトレンドラインを超えた。下降する可能性が高いから空売りを狙うか、下で待ってグランビル法則に沿ったら買う。
- B:移動平均線を割り込んだが下げ止まりしている。少しリスクはあるが買いでエントリー。
- C:そろそろ下降しそうなので利確する。また下で待って買う。
- D:再びグランビル法則に沿ってエントリーし、前回のCを超えたら利確。
まさに理想的なトレードです!きちんと勉強をした人は、おそらく上記のようなトレードが出来るでしょう。
本番トレードの場合
- A:「ここからぐんぐん上がるかも…早く買わないと乗り遅れる!」(恐怖)→買いエントリー
- B:「Aで買ったのに大幅に下がった…これ以上損失が膨らむ前に損切りしよう!」(恐怖)→損切り
- C:「Bで損切りしなければよかった…また上昇している。今度は乗り遅れたくない!」(恐怖)→再び買いエントリー
- D:「また下がり始めた!なんで逆ばかり動くんだ…暴落するかも!」(恐怖)→損切り
本番では、多くの人が恐怖や欲望に突き動かされてしまいます。
名人の教えから学ぶ
麻雀名人・桜井章一さんの言葉:
「麻雀では、勝ちは単なる結果である。点棒を増やすためには、勝ちたいという心が邪魔になる。」
冷静に正しく動いていれば、結果として勝つことができます。 しかし「勝ちたい」「負けたくない」という感情こそが最大の敵なのです。
理性を保つためにできること
では、どうすれば感情より理性が勝るようになるでしょうか?それを考えてみましょう。