投資をしていると、
勝ったときの記憶は鮮明に残りますし、
大負けしたときの記憶も消えません。
しかし、その間にあった細かな取引や小さな負け、
あるいはコツコツ積み上げた利益は、
意外と忘れてしまうものです。
人間は「都合の悪い記憶」を忘れる
例えば、パチンコをしている人に収支を聞くと、
多くの人が 「プラマイゼロくらい」 と答えます。
しかし、実際には負け越していることがほとんど。
これは、人間が都合の悪い記憶を自然と忘れるからです。
株式投資も同じで、記憶だけに頼っていると、
本当の勝敗やトレードの傾向を見誤ってしまいます。
だからこそ、「記録を残すこと」が重要
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
という有名な格言がありますが、
ここでいう「経験」=「記憶」、
「歴史」=「記録」だと考えています。
投資の記録をつけることで、
- 過去にうまくいったときの要因は何か?
- 失敗したとき、何が原因だったのか?
- 自分のトレードスタイルに偏りがないか?
など、冷静に振り返ることができます。
記録をつけるときの注意点
ただし、記録をつけるときに注意するべき点がひとつ。
「感情は書かない」
例えば、大負けしたときに、
「悔しい…」
「なんでこんなことをしてしまったんだ…」
こんな感情的な言葉を残してしまうと、
後で振り返るのが辛くなってしまいます。
大切なのは、あくまで淡々と
- どんな取引をしたのか
- そのときなぜそう判断したのか
を記録すること。
記録を続けることで得られるもの
これを続けることで、
- 自分の投資スタイルを客観的に見直し、
- 改善することができるようになります。
これは、投資に限らず、ダイエットや勉強など、
いろんなところに使えるテクニックだと思います。