多くの法則や事象には、100%当てはまるわけではなく、必ず例外が存在します。
投資における例
たとえば、株式投資には「テクニカル指標」と呼ばれるものがあり、
「◯◯が形成されたときには上に動きやすい」
といった法則が知られています。
しかし、それが50%よりは高い確率であったとしても、当然、100%当たるわけではありません。
100%を求めると何もできない
そもそも、100%うまくいく方法を探しても、そんなものは存在しないでしょう。
「100%でなければやりたくない」と考えると、何も始められなくなります。
70%成功する方法があったとしたら?
たとえば、70%の確率でうまくいく方法があるとします。
しかし、インターネット社会では、残り30%の失敗例ばかりが目につくのです。
「7割成功するって聞いたのに、試してみたらダメだった! あれは嘘だ!」
というような声が、ネット上では目立ちやすいのです。
ネガティブな情報の影響
しかも、ネガティブな感想のほうが、ポジティブな感想よりも感情的になりやすく、
そのため、印象に残りやすく、書き込みの量も多くなる傾向があります。
さらに、それをメディアが面白おかしく取り上げると、
あたかも「その少数意見こそが真実」であるかのような世論が形成されてしまう場合もあります。
「大数の法則」を知る
もちろん、70%であっても、5回連続で失敗することはあります。
しかし、長期的に続けていけば、 その成功確率は徐々に70%に近づいていくのです。
例外に囚われすぎない
そもそも、経験則に基づく法則や事象は、100%というものはまずありません。
それでも、50%よりも高い可能性を持つ方法は多く存在します。
「ネットで調べたら◯◯という例外もありました!」
と指摘されることもあるかもしれません。
しかし、あくまで例外は例外。
そこにばかり目を向けていると、本来得られるはずのチャンスを逃してしまうかもしれません。
「チャンスを逃す癖」に気をつけよう
もし、あなたが少数の失敗例ばかりを気にして行動をためらう傾向があるなら、
それは「チャンスを逃す癖」につながっている可能性があります。
完璧を求めすぎず、一歩踏み出すことが大切
完璧を求めすぎず、一定以上の成功確率が見込める方法なら、
まずは一歩踏み出してみることが大切です。