最近、AIをまるでドラえもんの「いたわりロボット」のように使っている人が多い気がします。
ひたすら肯定し、寄り添い、いたわって、慰める。
AIの答えがいつも「あなたは正しい」「そのままでいい」
と言ってくれるから、それが心地よくて、どんどん依存していく。
おそらくヒトラーを相手にしても
「あなたの行動は国を想ってのことだと思います」
と話すことでしょう。
でもAIがそういう反応をするのは、おそらくこういう背景があるんじゃないかと思っています。
- AIを使うのは、主に先進国の人たち。
- 物質的には満たされていても、精神的に満たされていない人が多い。
- だから、AIに「癒し」や「共感」を求めてしまう。
- そしてAIは「それをすると人間は喜ぶ」と学習していく。
つまり、AIが忖度するようになったのは、
人間の使い方のせいなんじゃないかと思っています。
私は、AIには「魔法の鏡」であってほしいと思っています。
あの、白雪姫に出てくる、あの鏡です。
女王のまわりは、おそらくイエスマンばかりだったでしょう。
でも、彼女はあえて、自分に忖度しない「鏡」をそばに置いていた。
そして、どれだけ自分にとって耳の痛いことを言われても、
ブチ切れて鏡を割ったりせず、
「この鏡は真実を言っている」と受け止めていた。
AIにも、人間にも、この姿勢はとても大切だと思います。
まあ、女王がそのあとに取った行動はさておき(笑)