言われてみればそうだよね

不労所得で7年ほどセミリタイアして子育てしてましたが、2018年から復帰して投資講座を始めました。

「努力すれば報われる」は幻想・・か?

子育てについて、最近あらためて考えることがあります。

私はこれまで、自分の子どもに対して、さまざまな工夫や投資をしてきました。
読書習慣の定着や、マインドフルネスの導入
そして上から目線ではなく「一人の人間として」向き合う関係性の構築

「理にかなった方法を、ただやり続けただけ」と思っていましたが、
周囲から見るとどうやら珍しいらしい、ということも最近わかってきました。

改めて思ったのは、

「子どもの育て方は選べるけど、どう育つかは選べない」

これは本当にその通りで。
例えば、大谷翔平選手と同じような育て方をしたからといって、
全員が大谷翔平になるわけではありません。

たとえば身長140cmの人がどんなに努力しても、
ヘビー級のボクサーにはなれません。
逆に、身長2mの人が競馬の騎手(体重45kg以下制限)になるのも現実的ではありません。

でも、身体的な特徴と違って、頭の中の「脳の体力や特性」は、
見た目では判断できません。

だからこそ、例えば、「有名進学塾で数年やれば最難関校に」のような、
「ちゃんと勉強させれば誰でもあのレベルに到達できる」
と思ってしまいがち。

でも、それは、やっぱり、 幻想です。

本人がその道を好きで、目を輝かせて、
努力を積み重ねられるならもちろん素晴らしい。

でも、 「この子ならきっとこうなれるはずだ」と、
親が勝手に方向を決めてしまうと、
子どもの人生は苦しいものになってしまいます。


とくに危険なのは、親自身の「叶えられなかった夢」を子どもに託すケースです。

ありがちな話ですが、
「自分はできなかった。だからこの子にはそれをやらせよう」
となってしまうと、
子どもは自分の人生を生きることができなくなってしまう。

才能というのは、コントロールできない「前提条件」です。
それを無視して努力だけを押しつけるのは、
子どもにとって不公平なことかもしれません。


育て方は親が選べます。
でも、どう育つかは、子ども自身が持っているもの次第。

その現実から目を背けずに、
子どもの個性や資質を冷静に見つめながら
親としてできることを淡々とやっていきたいですね。

そして何より、「あなた自身が、あなたであることに価値がある」と、
無条件に存在価値があることを日々の中で伝えていくことが、
どんな子育てよりも強く、長く、子どもを支えていくのだと思います。