言われてみればそうだよね

不労所得で7年ほどセミリタイアして子育てしてましたが、2018年から復帰して投資講座を始めました。

感情ではなく理性で動けているか

短期投資を長く続けていると、
理由をうまく説明できないまま、
「なんとなくエントリーしないほうが良い」
とか、逆に、
「ここはエントリーした方が良い気がする」
と感じる場面があります。

これは、ただ何となくそう思っているのではありません。

これまで何度も相場を見てきた中で、
様々な経験をしてきたことで、
「こういうときは無理をしないほうがよい」
「こういう形は狙ってよい」
という経験則が、感覚として働いているからです。

そのため、短期投資における
「なんとなく今は違う気がする」
「なんとなくここは行けそうだ」
という感覚は、多くの場合、
経験に裏打ちされた大切なサインであることがあります。

一方で、それとは別に、
感情によって売買したくなるときがあります。

上がっている銘柄を見て、
「今入らないと乗り遅れる!」
と焦ったり、
含み損を見て、
「これ以上下がったら怖い!」
と慌てて売りたくなったり、
少し利益が乗っただけで、
「今のうちに確定しないと利益が消える!」
と不安になったりすることがあります。

本来であれば、
ルール通りにエントリーする場面なのに怖くてエントリー出来ない、
逆に、見送るべき場面なのに勢いで飛びついてしまう。
このような判断は、感情に引っ張られている状態です。

そして、短期投資では、こうした感情的な売買は、
多くの場合うまくいきません。

では、その違いはどこにあるのでしょうか。

それは、動くためのエンジンが、
「経験からくる理性」なのか、
「感情からくる衝動」なのか、
という違いです。

経験からくる理性は、意外と静かです。
無理に自分を興奮させることもなく、
強い不安をあおることもなく、
ただ自然に、
「今日は見送ったほうがよい」
「この形ならルール通りに入ってよい」
と感じさせます。

一方で、感情に振り回されているときは、
心が落ち着きません。

早く買わなければと思ったり、
今売らないと危ないと感じたり、
取り返したい気持ちが強くなったり、
一回の売買で大きく勝ちたいという欲が出たりします。

短期投資では、こうした心のざわつきがあるときほど、
判断が雑になりやすく、
本来のルールを破りやすくなります。

つまり、
理性で動いているのか、
感情の波に押されているだけなのか。
そこを見極めることがとても大切です。

また、理性の力は弱いですが、
感情の力はとても強いです。

そのため、この両方が争ったとき、
多くの場合、感情が勝ちます。

理性からくる感覚は、
無駄なエントリーを減らし、
危ない場面を避ける助けになります。

しかし、感情からくる衝動は、
無理矢理エントリー、高値掴み、
狼狽売り、損切り遅れといった形で、
自分の資金を大きく傷つける原因になります。

だからこそ、
「今の自分は、理性(経験)で動こうとしているのか」
「それとも、感情で動こうとしているのか」
と、一度立ち止まって確認することが大切です。

この違いがわかるようになると、
無駄なトレードは大きく減り、
短期投資の判断も少しずつ安定していきます。

では、その違いがわかるようになるためには、
どうしたらよいのでしょうか。

いちばん大切なのは、
売買のたびに、
「自分がそのときどう感じていたか」
そして
「その結果どうなったか」
を振り返ることです。

自分では冷静に判断したつもりでも、
実際には焦りや欲で動いていることが少なくありません。

だからこそ、あとから振り返ることによって、
理性(経験)による判断だったのか、
感情による反応だったのかが、
少しずつ見えるようになります。

会員サイトのトレード記録では、
トレードの感想に、追記をすることが出来るようになっています。
トレードが終わってから1ヶ月後、冷静になった頃に、
そのトレードが「ルール通りに行うことが出来ていたか」
を客観的に書いてみてください。

こうした記録を続けていくと、
自分が勝ちやすい場面だけでなく、
自分が感情で崩れやすい場面も見えてきます。

経験からくる感覚で入ったトレードは、
あとから見返しても、
比較的筋が通っていることが多いものです。

一方で、感情で入ったトレードは、
その瞬間は正しいと思っていても、
あとから見ると、

「上がっているのを見て焦って飛び乗っただけだった」
「損を認めたくなくて、損切りを遅らせただけだった」
「取り返したくて、無理矢理に入っただけだった」

と気づくことが少なくありません。

つまり、
短期投資で感覚の質を高めるためには、
自分の売買を感覚のまま終わらせず、
きちんと観察することが必要なのです。

そのためには、
トレード記録をつけることがとても有効です。

トレード記録をしておくと、自分の中で
「理性による後押し」
「感情による衝動」
の違いが、少しずつはっきりしてきます。

そしてもうひとつ大切なのは、
感情が大きく動いているときほど、
すぐに売買しないことです。

短期投資では、
連続で負けたあと、
急騰銘柄を見つけたとき、
大きな含み損を抱えたときなどに、
特に感情が乱れやすくなります。

そのようなときは、
視野が狭くなり、
普段ならしない判断をしやすくなります。

だからこそ、
強く買いたい、
すぐ逃げたい、
今取り返したい、
そう思ったときほど、
いったん立ち止まることが大切です。

チャートを見直し、
地合いを確認し、
自分のルールに合っているかを確かめる。
そのひと手間が、
感情の売買を防いでくれます。

本当に経験からくる感覚であれば、
少し時間を置いても、
その判断は大きくぶれないことが多いものです。

しかし、感情からくる衝動は、
少し時間を置くだけで弱まることがよくあります。

だからこそ、
「今すぐ入らないと」
「今すぐ売らないと」
と強く思ったときほど、
自分を疑ってみることが大切です。

ですので、最初のうちこそ、
15時30分の大引けでのエントリーや決済をするのではなく、
市場が閉まってから、一旦冷静になって考えて、
翌営業日の9時の予約を入れる、
というパターンをおすすめします。

この積み重ねによって、
自分の中で、

これは短期投資の経験が教えてくれている感覚なのか、
それとも焦りや欲が暴れているだけなのか、

その違いが少しずつわかるようになっていきます。

最初から完璧に見分けられる人はいません。
けれども、
記録して、振り返って、修正していくことで、
短期投資における判断の精度は確実に上がっていきます。

短期投資で長く生き残るために必要なのは、
特別な才能だけではありません。

自分の売買を観察し、
自分の感情の癖を知り、
判断の質を育てていくこと。

その積み重ねこそが、
短期投資で安定していくための大きな力になるのだと思います。