うまくいくための「セオリー」や、やってはいけない禁止事項には、必ずそうするための論理的な理由がある。
例えば、「信号を守らなければならない」は、「車に轢かれないようにするため」。
こういう単純な理由なら良いが、中には説明が面倒なものもある。
そういうのを一個一個説明していくと大変なのだ。
だから、最初のうちは、セオリーや禁止事項を深く考えずに守っていったほうがうまくいくし楽なのだ。
「なぜこうしなければならないのか」「してはいけない理由がわからない」と言うのは、実際にそれを試してみてある程度結果が出てからで良いと思う。
そもそも、上手く行くためのアドバイスを受けているのだから、
「守る理由が明らかにならないとそのルールを守りません」
というのはよろしくない。
ブッダの逸話で、
「毒矢が刺さっているのに、
『誰が打ったのか、どんな毒なのか、なぜ抜かねばならないのか、それらを明らかにしないとこの矢を抜きません』
と言っていたら死んでしまう。
まずは抜いて身体が治ってから考えればいい」
というのがあるが、まさにそれだと思う。