トレードをしていると、
「ここは直感でエントリーだ!」
とか
「なんとなく上がりそうな気がする・・・」
と感じる瞬間があると思います。
その「直感」や「勘(カン)」には、実は2種類あります。
この違いを理解することが、
感情的なトレードから卒業するための大きな一歩になります。
【種類1】経験に基づく『直感』
これは、
「理由はうまく言えないけど、過去の経験から、こうなる可能性が高いと感じる」
というもの。
例えば、
・熟練の職人が、機械の微かな音の違いで「もうすぐ故障するな」と察知する。
・ベテランの漁師が、空の匂いや波の様子で「天気が荒れるぞ」と判断する。
これと同じで、チャートを何度も見ているうちに、
「この形は、上昇するパターンだ」
と無意識に脳が判断している状態です。
ここには、膨大な経験データという「見えない根拠」があります。
【種類2】願望という名の『勘』
こちらは、
「こうなってほしいなぁ・・・」という、
ただの希望的観測です。
例えば、
・含み損の株を眺めながら、「そろそろ上がるだから損切りしない方が良い・・はず」と願う。
・株価上昇に乗り遅れたくない一心で、「今買わないと後悔する!」と無理やりエントリーする。
ここにあるのは、何のデータ的裏付けもありません。
これは「勘」ではなく、ただの「願望」です。
では、自分が今感じているのが、
経験に基づく「直感」なのか、
ただの「願望」なのか。
それを見分けるための、簡単なトレーニングがあります。
カンで動きたくなった時、
脳内にいる冷静な自分に、その理由を説明します。
もし、
「グランビルの法則の◯番の形だから」
「移動平均線で反発したから」
「過去の動きと酷似しているから」
というように、理由を言語化できるなら、
それは良い直感です。
その言語化を繰り返すことで、
直感はどんどん磨かれていき、当たる確率も上がってきます。
しかし、もし
「なんとなく上がりそうな雰囲気がある」
「これだけ下がったら反発するだろうから」
という答えしか出てこないなら、
それは危険な『願望』です。
自分自身は、本当はその違いに気づいているはずです。
トレードで迷った時は、ぜひ、
脳内にいる冷静な自分に相談してみてください。