最近、ある知り合いが、とある急騰銘柄に投資をしていて、
利確前の含み益で5000万円ぐらい行ってた。
だが、銘柄自体がヤバめな上に、
信用取引までしていたので、注意したほうが良い、と何度も伝えた。
しかし彼は「大丈夫 大丈夫!」と耳を貸さなかった。
「もし暴落しても10年持つつもりだから」と言っていた。
信用取引だからそんな事できないのに・・
久しぶりに連絡取ったら、その銘柄は大暴落し、
+5000万円だった含み益は、全て無くなったうえ、-1000万円の損失になったらしい。
彼は、「なぜ利確しなかったんだ・・」と頭を抱えていた。
今現在の投資が順調な人に、どれだけ、
「何か起きたときのために注意しておいた方が良い」
と言っても伝わらない。
なぜなら、投資が順調なときは万能感で溢れているからだ。
「きちんと考えてるから大丈夫!大丈夫!」
「どうせ無くしても良いお金だから」
という答えが返ってくるばかり。
でも、本当に大暴落が起きたとき、パニックになって下手に動き、
または動くべきときに動かず、
大きな、とても大きな被害を被ることになってしまう。
そうなってから茫然自失になって市場から撤退していった人を、
何人も見てきた。
その人達は、○○ショックみたいなのが起きる前までは、
万能感に溢れていて、他人からの警告には耳を貸さない。
または聞いても他人事のような受け取り方をするなど、
とても軽い気持ちで聞いている。
地震の被害を知らない外国人に、
どれだけ言葉で伝えても伝わらないのと似ている。
いざその事態になったときにパニックにならないためには「覚悟」が必要だ。
覚悟とは、例えば自身の避難訓練のようなもの。
○○が起きたときにはこうする、と心のなかで、
リアルなシミュレーションを何度も何度も繰り返して、
日頃から訓練しておくことが必要だ。
訓練は、何度やってもしすぎることはない。
本当にその事態が起きると、天地がひっくり返るほどの衝撃があなたを襲うからだ。
まあ、とは言え、めちゃくちゃ上手くいっているときに、
最悪の事態に備えるということが出来る人がどれほどいるのか。
逆に言えば、それが出来る人は、何十年経ってもその世界で生きていくことが出来ている。