「少数派にいる自分は頭がいい」
そう思っているとき、大概は間違っている。
自分が少数派にいるとき、
論理的に考えても、科学的に見ても、自分のほうが正しいと確信できるなら、気にする必要はない。
歴史を振り返れば、最初は少数派だった正論はいくらでもある。
地動説もその一つだ。
問題なのは、論理や科学ではなく、感情的な衝動だけで少数派に立っている場合だ。
- 「なんとなくムカつくから」
- 「みんながそう言うと反発したくなるから」
- 「自分の直感に従った」
- 「ネットのインフルエンサーが言ってたから」
そんな理由で大勢と逆の立場にいるとき、
たいていは自分が間違っている。
感情的な少数派は、孤立感が燃料になる。
その孤立感が反発心を育て、ますます理屈を聞かなくなる。
どんな非論理的・非科学的なものでも、
欲しい情報はネットを探せば必ず見つかる。
やがて、人は「事実を探す」のではなく、
「事実を自分の主張に合わせる」ことを始める。
さらに厄介なのは、ネットの一部インフルエンサーが、
わざと無茶な逆張りをして、
「◯◯さんのおかげで真実に目覚めました!」という
陰謀論者を増やし続けていることだ。
少数派でいる理由が「論理」か「感情」かを見極めない限り、
人は自分を正しいと信じながら、間違いの側に立ち続けてしまう。