短中期投資の最も有利なところは、損切が出来る、ということだと思う。
長期投資では損切は、物理的には可能だが、心情的に難しい。
仮に、1000万円を投資している銘柄に悪いニュースが有り、5%下がったとする。
そしてそのニュースによる影響が長続きしそうだということが合った場合。
短期投資なら損切りすることが出来る。
しかし長期投資の場合、「長期で持つ」ということが前提にあるので損切りしにくい。
仮にその銘柄を持ち続けて数年経っていた場合、掛けた時間のことを考えると、
「何年も持っているのだからこの程度で損切は出来ない」
と思って損切りできない。
仮に年単位で見れば戻る可能性があるのかもしれない。
しかしそれが何年後かはわからない。
例えば、リーマンショック前の2008年に絶好調だった任天堂の株価は7万円だった。
その5年後には8000円まで下がった。
今は5万円台。
14年経って、リーマンショック前にはまだ戻っていない。
これを避けるためには、個別銘柄ではなく、多くの銘柄をセットにした投資信託でやるしかない。
しかし、投資信託をするならするで、一気に全額投資するとリスクヘッジにならない。
やるならドルコスト平均法だが、する前に覚悟と家族の同意をしておかないと、損をする可能性が極めて高い。
結局何が言いたいかというと、
長期投資でも大事なのは、手法(技術)ではなく、メンタルと資金管理だということ。
「今こそ○○に投資だ!」と単純に飛びついて、えらい目に遭い、「こんなはずじゃなかった・・」とならないためにも。