言われてみればそうだよね

不労所得で7年ほどセミリタイアして子育てしてましたが、2018年から復帰して投資講座を始めました。

住宅ローンを繰り上げ返済してはいけない

「宝くじに当たったらどうする?」

の答えで一番多いのは、

 

「住宅ローンを返済する」

らしい。

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しかし、これはかつて通用した常識。

今の時代、住宅ローンの繰り上げ返済はしないほうが良い。


1989年にバブルが崩壊するまでは、

住宅ローンの金利は高かった。
 
一番高いときで8.9%。

 

仮に、3000万円を金利8%で35年借りると、
総額で約9000万円返すことになる。

 

利子だけで約6000万円。

 

もしこういう状況のときに、
ふいに1000万円ぐらい入ったら、
それを繰り上げ返済することで、
単純計算で返済額が3000万円ぐらい減る。

 

この場合、繰り上げ返済することは大きな利益のあることだった。


しかし2019年現在、住宅ローンの金利は1%未満。

 

仮に、3000万円を金利1%で35年借りても、
総額で3556万円。

 

利子だけで556万円ぐらい。
 
1000万円を繰り上げ返済したとしても、
単純計算で1180万円ぐらいしか減らない。
 
この場合、利子が減るメリットよりも、
手元から1000万円という現金がなくなってしまうことのリスクのほうが大きい。


1%以下という低金利でお金を借りられるのは住宅ローンしかない。
しかも、35年という長期で貸してくれる。


例えば、

「子どもが病気になったからお金貸してください」

と言っても銀行は低金利で貸してくれない。


他にも、

 

  天災により家を修理する必要が出てきた。

  子どもの海外留学でお金がかかる。

  何かの治療で大金が必要になった。

 

そんな場合を考えてみよう。


手元に現金がなかったら、銀行などから借りることになる。

 

住宅ローンなら1%という超低金利で借りることができるが、
フリーローンだと4~13%ほどの利子がかかる。

 

そうなったら、

 

「あのときの1000万円を置いていれば・・」

 

と、必ず思うことになる。


繰り上げ返済せずに1000万円を手元においておけば、
それは何にでも使えるお金になる。


何かあったときに使えるお金が手元にある、
という安心感はかなり大きいものだ。


投資に長けた人なら1000万円を投資に回しても良い。

 

1000万円を年率3%で増やすことが出来れば、

35年で2800万円にもなる。


つまり、借金を早く返すほうが良いというのは、

金利が異常に高かった時代の話。


安い金利ならば、返さずに手元においておいたり、

投資に回したりするほうがよっぽどお得なのだ。

 


また、家を買うときには団体信用生命保険に入らさせられる。

 

嫌な例えかもしれないが、

世帯主が亡くなった場合、

残ったローンは帳消しになる。


もしその時、手元の現金をどんどん繰り上げ返済に回していたら、

ローンは消えても現金も残っていない状況になる。

 

現金を手元に残しておけば、

ローンも消え、現金も手元に残っている。

急な不幸にも対応しやすい。


ということで、今の時代では、

ローンの繰り上げ返済はする理由が見つからない

 

あと、

「借金は早く返さなければならない」

というのも間違った概念だけど、

これについてはまた後日。