「痛い目を見たら教訓になる」
よく言われるが、ならないことが多い。
では、
「痛い目を見た時」
「おいしい思いをした時」
どちらのほうが印象に残るか?
痛い目を見たほうが記憶に残るだろう、と思いがちなのだが、
実際には、おいしい思いをしたときのほうが強烈に印象に残るのだそう。
痛い目を見たときは、嫌な記憶なので脳はすぐ忘れようとしてしまい、
実は教訓になることは少ない。
しかし、おいしい思いをしたときは強烈に記憶に残ってしまい、
たとえそれがかなりレアな事案だとしても、それを追い求めてしまう。
ギャンブルで大勝ちした人がハマってしまう理由がそれ。
ギャンブルでは、ほとんど負けるので痛い目を見ているのだが、すぐに記憶から消される。
そして極々稀にある大勝ちの記憶は強烈に残る。
そして、その極レアの勝ちを追い求めて、リスクの高いギャンブルをし続けてしまうという寸法。
大勝ちをしたときこそ、それを忘れてしまわなければならないのだけれど、人間の脳はそう出来ていない。
であれば、痛い目を見たときの記録をきちんと残して、それを定期的に見直すことで教訓にするしか無いのだ。