江戸時代の「千両八百十三年」という言葉がある。
千両もの大金があっても、毎日800文使えば、13年で無くなってしまう、と言う意味。
仮に千両を今の1億円とすると、
1日2万円ちょっと使うと、13年で無くなってしまう。
一ヶ月だと60万円ぐらい。
豊かではあるが、並外れた豪遊ができるわけではない金額。
13年間それを続けたとして、お金がなくなった場合、社会復帰して仕事をしなければならない。
しかし、同い年の人は、自分より既に13年分の経験を積んでる。
その中に入っていこうとするなら、相当な覚悟と勉強をしないと対等に仕事をしていくことはできない。
セミリタイアは、時間が経てば経つほど社会復帰しにくくなるのだ。
私はセミリタイアから復帰するにあたり、社会復帰のために、メンタルを学んだり、セミナー講師やコンサルタントとしての勉強をした。
そしてそれには300万円ほどかかった。
もちろん、セミリタイアしていた期間は、子供とともに過ごす貴重な時間を使えたので後悔はしていないが、社会に戻るのが大変だったのも事実。
また、人間は社会的動物なので、他者に必要とされたり社会に貢献することで幸福感を得られる生物。
やっぱり、できる限り社会に参加したまま人生を続けていきたいものだ。
江戸時代には「富くじ」という宝くじがあったが、それで大金が当たったとしても仕事をやめてはいけない、という戒めの意味でもある。